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Class5 Hanggliding in Japan


by yamamototsu
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Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法

20年に1回のGPSのロールオーバーがもうすぐやってきます。
対策できていないバリオはGPSの時計が狂うので、大会やフライト記録としての使用に支障が出てしまいます。
6030は急遽対策版ファームウェアがリリースされたので、3月中のアップデートをお勧めします。

そのときに問題になるのがバリオとPCの接続方法です。
Win8以降はバリオのドライバーが無効にされているので、普通にやると接続できません。
以前このブログでWin8/8.1で使う方法を投稿したのですが、あまり良い方法ではありませんでした。
ちょっと前にもっとまともなやり方でWin10で使える方法を見つけたので、この機会に共有します。
参考にさせていただいた元ネタはこちら

以下、ファームウェアのアップデート手順を記載します。確認環境はWin10 Home (バージョン1809 RS5)のみ。
なお、PCやバリオの調子が悪くなっても責任取れませんのであしからずご了承ください。

  1. 秋月電子の商品ページ からドライバーを入手。バージョンは最新版ではなくV130。(Flytecが配布してたのと同じバージョン)
  2. Naviterのサポートページから、「Flytec 6030 firmware 5.02a」をダウンロード
  3. ダウンロードしたZIPを展開し、PL2303_Prolific_DriverInstaller_v130.exe を実行してインストールする
  4. 電源は切った状態の6030/Compeo+をPCに接続。
  5. デバイスマネージャを開く。開き方は、画面左下のWindowsアイコンを右クリックし、「デバイスマネージャ」を選択。
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200601.png
  6. 接続できない場合「!」マーク表示になっている。右クリックして「ドライバの更新」を選択
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200605.png
  7. 「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」を選択
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200657.png
  8. 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」を選択
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200663.png
  9. 「Prolific USB-to-serial Comm Port バージョン: 3.3.11.152 [2010/03/12]を選択
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200706.png
  10. 「閉じる」を選択。このとき、再起動の要求が出る場合あり。そしたらWin10再起動。
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200793.png
  11. V130に切り替わると「!」が消える。そしたら正しく通信できるようになる。
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200739.png
  12. 参考までに、プロパティ見ると『このデバイスは正常に動作しています』になっているハズ。「!」付きのときは『コード10』エラーだった。
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200850.png
    Flytec 6030/Compeo+をWin10で使う方法 _f0171899_22200823.png
  13. これで6030が正しく接続できたので、6030のファームアップデートソフトを起動。最初のダイアログは「OK」押下で閉じて、画面が出たら「Update」押下。成功のメッセージが出たらアップデート完了。

元のファームウェアバージョンによっては、ウェイポイントが消えたり、トラックログが消えたり、リセットが必要だったり、があるかもしれません。
そのあたりの情報は各自メーカーのリリースノートを確認するなり、あらかじめバックアップを取るなり、諦めるなりして対応してください。
(手順12まで実施すればPCと接続可能なので、FlychartやSeeYouなどでデータバックアップが可能になります。)

なんで我々がこんな不便を強いられたのかというと、6030に入っているUSB機能のIC(売値200円くらい?)の偽物が某国あたりからたくさん出回ったらしいのです。
怒ったICメーカーはセキュリティ対策を施しつつ、「旧商品もろとも偽物は使えなくしてやる~!!」とドライバーソフトにブロック機能を入れたのだそうな。
エンドユーザーには何の罪もないのに、なんてひどい。。。
なので、ブロック機能が入る前のドライバーソフトさえ有効にできれば、昔通りバリオを接続できるようになる、ということのようです。

by yamamototsu | 2019-03-17 23:48