Class5 Hanggliding in Japan


by yamamototsu
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プレK坂カップ Day1

話は変わって、お盆中の足尾の話。
非常に残念なことですが伝説のブログが休止になってしまいました。彼のブログは多くのパイロットの意識を革新してきたのではないかと思います。私自身も毎週のように彼と一緒に行動させてもらい、本当にいろいろなことを学ぶことができました。彼が足尾を、日本を離れてしまうのは本当に残念ですが、新天地での活躍を期待したいと思います。

彼の公式の壮行会は08月17日(日)にナゾ中にて行われました。今はもう飛んでない懐かしい面々も集まり、ブログでも公開されている彼の記録的なフライトを紹介したりと、かなり盛り上がったようです。この日の夜、私とN藤さんは壮行会に出席できなかったので、秘密裏(?)にK坂さんと接触を図り、08月14日(木)にプレ壮行会&K坂カップを開催することになりました。

前日はシブシブだったとのことですが、N藤さんによれば今日のほうが条件が良いだろうとのこと。高くはないが雲は沢山出来ていて、それなりに条件は良さそう。朝は西風だったがPGが東に出始め、12時過ぎにはHGテイクオフも東になり、3機続けてテイクオフ。特にタスクは決めていないので、K坂さんと一緒に飛ぶのが本日のタスク。K坂さんの下では上がらず、PGテイクの南面でステイしていると前のPGが上がりそうなのでこちらも前に出すと良いのにヒット。N藤さんも下に入ってきて一緒に雲底1150m、K坂さんも上がってきたので、主役に露払いをさせるわけには行かないと、雪入方向に出発。次の雲で回しながら後ろを見るとK坂さんもついて来てくれているので、富士山の雲を目指してグライドし、雲の下で振り返ると、あれ?来てない?? しかも上がらないし。。。

実は何かのミスで高度計が200m高く表示されていたらしく、さっきの雲底は950m。雲が低いんで付き合いきれんと早々に見捨てられたらしいです。そうとは気づかず富士山の南東まで出して700m(実高度500m)を切ったところで、何とか弱いのを引っ掛けて雲底1200m(実高度1000m、以下同様)。700mあるのに目線的にはMLに届かない感じで違和感ありますが、久々の足尾で感覚が狂ってるのか。初志貫徹で雪入に向かうと、ここも雲に振られて南側にこぼれたところで700m(500m)。やはり数字以上に低くて、水田にドキドキしながら弱いリフトで再び1200m(1000m)に復活。

一旦足尾に戻ろうかとも思いましたが、戻ってK坂さんが見つかるわけでもなく、過去にもフライト途中で何度も合流しているので、現状のベストフライトをすることにしました。常磐道沿いのクラウドストリートに取り付いて、良さそうなら笠間を目指すことにします。ステイハイを心がけて常磐道には900m(700m)で到着してリフトを繋いで雲底1250m(1050m)。この辺り、百里の管制圏があるので6号線より東は飛べません。雲下を北上し、途中からラインを外して飯田ダムを目指します。友部の北で上がると雲底1350m(1150m)、フォローにのって高いまま飯田ダムをゲットし、再び雲底。

北からドス黒い雲が来ているので長居は禁物、早く盆地に戻りたいです。笠間の南に雲が出来てたのを見てブルーの市街地を突っ切っていきますが、向かい風で結構なシンク。ここは我慢と引いていましたが、雲が崩壊し始めて戦略失敗。サバイバルモードに切り替えて生き残りを図ります。ジャスコの東の丘に着いたときには対地300mくらい。サーマル近い感じはあるが上がらず、ジャスコに流してみたら良いのにヒッて、この日最高の1450(1250m)。さっきの雲のちょっと西にまた雲が出来ているが、次下がったら多分降りてしまうので、慎重にもう少し西にあるラインを使って南下することにします。

仏頂で雲底1400m(1200m)について雲下を南下、もう1サーマル欲しいが案外下がって雲の端でも上がる雰囲気無し。パフが出来ているところに向かうが上がらない。谷間で強風にはまりそうで、以前板敷MLで雷雨に降られたことが頭をよぎります。もう少し時間がありそうなので、岩瀬の町でもうひと上げして雲底近くまで上げて、西回りで足尾に戻ることにします。雨引の尾根でもちょっと上げて、加波を回り込んで足尾山との谷間を抜けると、足尾山の尾根にK坂さんが回しています。LD上空で降ろそうとしているのはN藤さんかな。ずっと一人で飛んでいましたが、おしまいは3人続いてMLに降りました。

K坂さんは盆地内中心に西側をちょっと飛んできたらしい。N藤さんは雨引まではK坂さんと一緒に飛んで、仏頂の先まで行って戻ってきたとのこと。私は高度計が200mも高かったお陰でこんな夏の日に3TPで76Km(FAI△で69Km)と沢山飛ぶことが出来ました。気持ちの持ち方ってのは大切だなあと改めて実感しました。

夜はSなえちゃん交えてプレ壮行会です。宮崎チャンピオン牛は旨かったぁ。
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by yamamototsu | 2008-08-31 14:26 | 足尾

Day2(07月24日) Task2

VQはテイクオフもランディングも非常に楽チンだったので、昨日のCG移動に加えて、バラストを4キロ積んだ。これで少しはまともにグライドできるだろう。今日は風が変わって西テイクオフ(1CS)、雲底予想は2400mと昨日よりちょっと高い。タスクは主脈合流の南(PEN)、主脈北の最高峰(CAT)、昨日の最終パイロンの沖(CON)、グッビオの北西(MOC)を取って、シジロのML(4LS)に降りる163.8kmの長めのタスク。山の高さは西風、高いところは北風の予報。

今日もテイクオフ直後から調子よく上がって予想より高い雲底2700m。スタートは主脈が切れている谷を渡った先の風車の位置だ。大勢が谷を渡ってスタートシリンダーのフチ近くで待機し、時間とともにいっせいにグライド開始する。ピッチは昨日より軽く70Km/h巡航はできるがVRにはぶち抜かれる。CGもっと前だったなあ。高度があったので、途中で1回上げてPENに到着、先頭はまだあまり離れていない。しかし折り返しのルートが悪く先行機より高度が下がって差が開いてしまい、単独飛行気味になってしまう。その先も強いのに当らず徐々に高度がなくなるが、TO手前で何とか雲底に着く。

CATは主脈の東側にあるので、谷渡りが必要。谷渡りの手前で折り返してきた板さんが低く戻ってきている。かなり低いがあんなに下がるのか? 上空は北っぽいので山頂の風下、真南から突っ込み、予定通りトゲトゲの岩の上で+3にヒッてパイロンで折り返す。しっかり上げたため帰りはあまり下がらず、高いままで主脈に戻ることが出来た。

第3パイロンへのグライド開始。低かった板さんが一気に高度を上げているので下に入るが、イマイチ弱い。その先でいいのにヒッて雲底に着き、雲伝いにパイロンにまっすぐ向かう。板さん含む数機がパイロンを取ってから主脈に戻って上げなおしているのが見える。私は雲に吸われながらグライドし、パイロンの真上でもリフトに当たり、主脈に戻らずに雲底につくことが出来て、板さんとの差をかなり詰めることに成功した。

ここからは主脈を離れて平地と低い丘陵のレグ。良い雲も出来ているのであまり苦労することはなさそうだ。先行機を見ながら良さそうなリフトを拾っていく。グッビオの先の+2でちょっと上げて、最終パイロン手前からファイナルグライド開始。グッビオからゴールまでは丘陵地帯のダラダラ下り坂なので、計算上はゴールできるが対地高度が低くて目線的にはドキドキ。無事ゴールに到着して17位で本大会初ゴール。7位の板さんとは10分差。VRとの差を考えるとまあまあ良い感じか。しかしトップ4人は図抜けて速く、アレックスより40分近く遅い。どうやったらそんなに速く飛べるのか、全く判らん。。。

しばらくゴールの余韻に浸っていると、境さんと小林も続けてゴール。板さんと競っていたミノルはPENの帰りで上げ損ねて残念ながら降りてしまった。ミノルはゴールこそしていないが板さんと同じペースで飛べている。リジッドは数本練習しただけのハズなのに大した男だ。
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by yamamototsu | 2008-08-29 01:16 | Worlds2008

Day1 (07月23日) Task1

今日から競技が始まる。普段はATOS-VSで飛んでいるが、今大会のためにATOS-VQを用意した。他のパイロットのATOS-VRには及ばないだろうが、いい勝負が出来るのではないかと考えてのことだ。現地受け取りとしたため日本で飛んでおらず、イタリアでも練習日は風が強く、結局ぶっつけ本番となってしまった。(前日に女子は遠くのエリアに行って日暮れに一本飛ぶことが出来たが、私は軽い頭痛があったので大事をとって飛びに行かなかった。)

競技初日、前日ほどではないが北東強風が残っている。今日のテイクオフは東側(1CN)。雲底予想は2200mで主脈合流の南(PEN)、グッビオの北西(MOC)を取って、主脈の途中(COL)に戻って、シジロのML(4LS)に降りる132.8kmのタスク。13時過ぎに板さんに続いてテイクオフ。機体は調子よく、すぐに雲底近くまで上げることができた。時間の余裕もあるのでスタートシリンダを一旦確認したのち、時間まで雲底でステイする。雲底近くは特に風が強くどんどんシリンダーに流されてしまうので、風上の雲に切り返しながらステイしていると、雲の風上で雲底より高くなっている機体がいたので(ミノルだったらしい)そちらに寄せると雲の脇に透明な円筒があって、その中を上がっていく。雲底2000mで円筒に入ってなんと3100mまで上がったところで上に蓋が出来ていた。超有利な状況を作り出せたのに、うっかりスタートシリンダに入ってしまっていて、強風の中を戻る羽目になってすっかりアドバンテージは帳消し。やってもうた。

先行機を見ながら雲底より高い静穏な大気の中を1stパイロンに向かってグライド開始。70Km/h位まで加速するとかなりピッチが重く、明らかにCGが後ろ過ぎる。やはり一度も飛んでいないのはマズかったが、後の祭り。今日はこれで戦うしかない。先行機が主脈の袋小路で景気よく上がり始め、私もそちらに合流する。突っ込みが甘くやや上げそびれていると板さんたち先頭グループはパイロンをとって私の下に戻ってきている。パイロンを取ってから上げなおして主脈を北上すると、先頭集団は最終パイロンの北の山から平地に出てパイロンへ向かっているのが見える。最終パイロンのところで上げなおし、私も数機と平地に出て先頭を追いかける。

北風が強いためもっとスピードを出したいが、頑張っても70Km/hまでしか出ない。一度は2200mまで上げるもののそのあとが続かず、苦し紛れにシジロの西の低い尾根に取り付く。+1m/sにヒットし上がり始めるが結構流されて効率はあまりよくない。もう少し高くて上がりそうなところに切り返しに行くが結局ここで振られて、グッビオの南の町にアウトランディング。くそっ。もちろん、降りてすぐCGを1.5cm前にずらした。

先頭グループの板さんはグッビオで尾根より低くなったところで、ためらわずに風下側の谷底にこぼれ、見事に跳ね水のサーマルにヒッて2400mまで上昇し集団を抜け出したらしい。平地をうまく戻ってデイリー3位でゴール。ブラボー!!
グッビオで頑張ったミノルはそこで板さんに置いていかれ、尾根線の高さでパイロンを取りにいって高度を下げてしまった。弱いグラウンドサーマルをうまく拾いながらフォローで最終パイロンに向かったが、結局10数キロ手前にアウトランディング。

私自身は全くゴールできる感じはしなかったが、20人がゴールしていた。私は下から数えたほうが早い33位スタート(42人中)。今日は初ランディングなので、降りやすい畑を確保し風下に流す選択を捨てたが、跳ね水サーマルが出やすそうな地形なので今後は積極的に拾いに行くようにしよう。
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by yamamototsu | 2008-08-27 23:40 | Worlds2008

エリアの紹介

書き留めておかないと忘却の彼方に消えてしまうので、大会の記録を今のうちに書いておこうと思う。まずはエリアの紹介から。

ここモンテクッコ(クッコ山)はイタリア半島の真ん中よりやや北寄り、ペルージャの北東約40Kmにあるシジロ(Sigillo)という小さな町の西にある。ローマから車なら3~4時間くらいかかる。西の地中海までは150Kmほどあるが、東のアドリア海までは50kmほどなので、北東風の日には海風に飲み込まれることもある。シジロの西10Kmにはグッビオというちょっとした観光都市がある。山の斜面に作られた古い城壁タウンで、イタリアで2番目に古いコロッセオがある。40km南下するとアッシジという有名な観光都市がある。

シジロの近辺は南北のシワがいくつもある地形で、クッコのある主脈のほかに、クッコの南東から別の尾根が始まっているし、シジロの西側には500m程度の低い丘陵がある。クッコ山含めた主脈の高度は1500mくらい、近辺の最高峰カトリア山(通称CAT)でも1690m。MLなどのあるシジロの谷底でも500m程度あるので山はあんまり高くない。のぺっとした、山頂も尾根もあまりはっきりしないようなまあるい山がほとんどで、飛んでいてもさて何処に取り付いたものか、という感じ。日本の山のほうがメリハリがあってトリガーがわかりやすい。ただしCATだけはけっこう猛々しい山だ。

テイクオフはクッコが主脈から立ち上がる南の付け根にひとつ(西向き)、小さな谷を挟んだ東側に東向きのテイクオフがもうひとつある。どちらも非常に広いので、機体はいくらでも組めるし、何処からでも飛び出せる。シジロの町は主脈の西側なので最初のがメインのテイクオフ、東側は裏テイクオフといった感じ。裏テイクは取りつく高い山もないし(クッコ山はちょっと遠い)、ちょっと南下すると上に書いたように主脈の東にも同じくらいの高さの尾根があるし、その間の谷はちょっと狭くて降りにくい。東風は海風が入りやすいこともあいまってなかなかに難しい。どんどん南下すると東の尾根は主脈と合流しているので、間の谷は袋小路となっている。谷風がこの袋小路で一気に吹き上がるので良いサーマルポイントだが、袋小路近辺は降ろせる場所は皆無である。

MLはやや西下がりのゆるい斜面。西風アプローチだとそれなりに伸びることを覚悟する必要がある。谷底の畑は平らに見えてもほとんどはゆるい傾斜地である。麦は収穫済みで空いている畑は多かったものの、ロールにまとめた牧草が転がっている畑も多く、安全に下ろせそうな場所は結構限られてくる。それでもシジロやグッビオの谷などなら降ろす場所は十分見つけることが出来る。

日本チームが宿泊したのはシジロの北西にあるRIO VERDEというキャンプ場。HGフライヤーの溜まり場らしい。シジロの街中にはHGフライヤー御用達のホテルがあって、こちらも賑わっていた。キャンプ場には部屋も12ほどあるので、我々はこちらに泊まっていた。
シジロのスーパーは19:30には閉まるのに、シエスタはあるわ、日曜は休みだわで、毎日飛べていると買い物チャンスはかなり少ない。最後の日曜は日本チーム結構ひもじかったなあ。ビールだけはあったみたいだけど。
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by yamamototsu | 2008-08-26 01:47 | Worlds2008

世界選を終えて

イタリアに向けて成田に向かったあの日から、あっという間に1ヶ月が経ってしまいました。帰国後は仕事やら夏休みやらで忙しく(?)、ブログのアップも行えませんでした。足尾や丹沢をはじめ、多くの人たちの応援や支援をいただき、本当にありがとうございます。私としてもかなり頑張れるつもりではいたのですが、目標としていた結果を残すことは出来ませんでした。

毎日大会リザルトをチェックしてくれていた人たちも多いと思います。初日から非常に調子の良かった板さんのレースっぷりはとにかくカッコ良かったです。今大会はほぼ全員がATOS-VR、パッと見どれが誰だかわからないのですが、真紅の尾翼をつけた板さんがスタートから先頭を引っ張るシーンが多く、世界のトップパイロット達の目にも焼き付いていることと思います。Task7ではミノルが素晴らしいラストスパートでトップゴールしましたが、リーディングボーナスではミノルを上回って板さんがこの日のトップでした(リーディングボーナス:競技中どれだけ先行したかを評価した得点)。ミノルのトップゴールといい、板さんの魂の飛びといい、世界にサムライ魂を示すことが出来たのではないかと思います。

私自身といえば、6本中ゴールは3本のみ。フロリダよりも速かったグライドスピードにちょっと着いていけませんでした。Task2、3と続けてゴールしたもののVRたちを追い上げるのは難しく、スタート直後からもっと頑張って前を飛ばなければならないことは明白でした。先頭集団を追いながら飛ぶと先の展開が見えるので非常にリスク少なく楽に飛べるのですが、一皮剥けるにはやっぱり先頭集団と飛ばないとなりません。Task4からはスタートに集中してトップグループで動くと決めて挑みましたが、そこは私にはまだ入っていける世界ではありませんでした。マージンを削ってグライドするため、技術や性能で劣る私は真っ先に振り落とされ、それでもグライドを続けると結局ロスになってしまいます。先頭集団と飛ぶことで得られることは多いはずなので是非飛びたいのですが、自分の管理できる範囲のリスクを超えてしまい、見ることも叶わないというもどかしい状況でした。

日本ではリジッドの参加できる大会が現在はほとんど行われていないので、普段は足尾や丹沢でXCトレーニングが中心となっています。もちろん常にスピードは意識していますし、K坂さんなどと一緒のルートを飛べたときにはとても良いレースの練習が出来ますが、やはりレースの練習不足を毎回実感してしまいます。何とかもう少し競技の練習が出来る環境を整えたいと思います。

とは言ってもレースは一人で出来ないのでどうしたものか。。。
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by yamamototsu | 2008-08-25 00:43 | Worlds2008