Class5 Hanggliding in Japan


by yamamototsu
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カテゴリ:Worlds2008( 14 )

2008年世界戦の動画

●DHV TV
ドイツの協会であるDHVは、世界戦には必ずTVクルーを送り込んできて、報道用の映像やTV番組の作成を行っています。今回も結構長い映像がWeb上に公開されています。

DHV TVの映像はこちら

●AirSports.TV
イギリスにあるスカイスポーツ専門の番組制作会社です。Class5と女子の動画が公開されていました。女子の動画は結構な長編です。
Class5
女子
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by yamamototsu | 2009-01-25 00:55 | Worlds2008

Day7(07月29日) Task6

今日も東テイクオフ(1CN)。東風はどうもうまく飛べず、イメージが悪い。発表されたのは主脈合流の南(PEN)、北の最高峰(CAT)、PENとの中間点(COL)、グッビオの北西(MOC)を取って、シジロのML(4LS)へ戻るという、ほぼ2日目と同様のタスク。2日目は西風だったが、CATを東から取るのはもっと怖そう。

テイクオフするとすんなり上がって今日は調子良さそうだ。2サーマルで風車山の懐に着き、スタートシリンダー手前の数機に合流する。後から多くの機体が合流してくるが、サーマルが2100mで垂れ始めてしまう。スタート2分前にたまらず前に切り返すと弱いリフトに当って、他機が下に入ってくる。ガグルの一番上からうまくスタート出来た。

プリモシュを追いかけて谷に入る。主脈を行ったグループはゴージャスな1stサーマル、こっちはシブシブ。板さんはさっさと主脈コースに合流。プリモシュと離れ、私は谷を渡ってみたがどうも良くない。他の2機は上がるが一人こぼれて谷底に落ちていく。風の当っていそうな低い尾根に移って粘ると200mくらい上昇。更にもうひと踏ん張りして1700まで上がってほっと一息つく。高い山に張り付くと山頂までは上がるがそこから先がない。同高度のVRは谷のどんつきに突っ込み、リッジを取り始めた。あいつ、上がらなかったら山沈だな。。。(これは小林だった)

山沈コースはちょっと選べないので、仕方なく主脈東の谷の中で無事に降ろせそうなところを目指すことにする。しかしこの選択はかなりマズかった。谷底の丘陵地帯、かぶりと強風で高度はあっという間になくなる。LDの選択基準は死にそうかどうか。主脈東面の集落付近にようやく横風で軽いアップスロープになっている空き地を見つける。最後の悪あがきで集落に乗っかるとリッジサーマルに当る。50m下で人が見上げている。苦しみながらも主脈まで上昇、隣の山に移って1900m。ようやくレースに復帰できそうだ。

PENの北の山ではスカを喰らい、苦し紛れに主脈の南東側にこぼれる。かぶりを喰らいながらも町の上で2000m、さらに乗り継いで雲底2500mまで上がった。スタートから2時間たってようやく1stパイロンをクリア。再び東風に叩かれながらも雲底2400m。主脈を北上するがパッとしない。COLの北に雄大積雲があるのでその下に入って、雲の北端でもうひと上げする。気分的にはこのままMLへ帰還だが、トップグループが主脈の東面を3rdパイロン目掛け飛んできている。ほっほー、あれが今日の飛び方か。気を取り直して主脈へ移り、同じやり方で主脈を北上する。

とりあえず東テイクオフまで戻ってきた。ここから先は東側が丘陵になり降りられない。いいリフトで1700mまで上がったのでモンテクッコに渡ってみるものの、ここでは上がらない。これより先は丘陵どころか山になっていて、一人ではとても怖くて突っ込めない。今日は怖い思いをしすぎたので、生き残っただけでも御の字だ。もうMLに戻ろう。

西にこぼれるとかぶりを受ける。高度は十分あるので、跳ね水のサーマルでもうひと遊び。ちょっと北に足を伸ばしたらMLにショートしてしまった。ちょっとするとイタリア人2機がゴール、続いて板さんがゴールしてきた。さすが!!
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by yamamototsu | 2008-09-21 12:10 | Worlds2008

Day6(07月28日) Task5

今日も東テイクオフ(1CN)。発表されたのは主脈合流の南(PEN)、グッビオの北西(MOC)、PENとの中間点(COL)を取って、シジロのML(4LS)へ戻るという、定番じみてきた132キロのタスク。先行機は今ひとつ上がっていないが、雲も良いのですぐ良くなるだろうと思ってテイクオフすると、すぐに1700mまで上昇していい感じ。先行機が上げている風車山に取り付こうと試みるが、手前で下がってそこから高度を回復できない。気がつくと4~5キロ東の雲が雨を降らしていて、高い数機が雨目掛けて沖に出している。自分は高度が足りず沖に出す決心が出来ない。

スタート時間が迫るが尾根線より高度が下がり、苦しい展開。「サーマルは思っている以上に沖から出ている」と心に言い聞かせて低い尾根沿いに前に出ると、流れるサーマルで1300mまで回復。この高度を使って風車山で上がれば何とか最小限の遅れでスタートできる。ところが全くリッジもかかっておらず上がる気配なし。尾根にこだわり過ぎだ、風車山の沖にある低い屏風山を目指す。ここで良いのにヒッてようやくレース開始。既に頭上の雲はかなりどす黒い。

主脈の東面を南下すると順調にPENの北の山まで到着。黒雲も多いしかなり東風が強い。山頂を過ぎるとかぶりを受けてかなり沈下する。PENをとって尾根の東面に出ると何とか上昇し山頂に戻ろうとするがやはり沈下がきつく厳しい。てっぺんが丸いので山頂近くはリッジも取れない、仕切りなおしだ。

f0171899_10354392.jpg大体この雲と風、もう飛んでいるのも危ない。PEN近くは障害物もなく降ろしやすそうなので、ほぼ降りるつもりでいたら突然いいリフトに当った。どんどんどす黒い雲に近づいていく。折角上がったのだからもっとML近くに下りようと北上すると、またまたさっきの山のかぶりでひどい落ちっぷり。かなり嫌になりPENに戻って降りようかと逡巡していたら、100mほど下をかまわず北上するVRあり(小林だった)。それで勇気付いてシジロの谷に突っ込むことにし、再度北上して主脈を超える。かぶりの中、-2~-5m/sで沈下してあっという間にランディング。

山が丸いので吹き降ろしも乱流にならず、思った以上に安心して降りられました。タスクは当然のようにキャンセル。スタート前から雨降ってたもんねえ。
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by yamamototsu | 2008-09-21 10:34 | Worlds2008

Day5(07月27日)

東テイクオフ(1CN)に上がるも北強風でいかにも飛べそうにない雰囲気。セットアップする国もあるが、イタリアチームにならって機体を下ろさずに待機する。その後セットアップしたものの、大気も不安定ということでひたすらウェイティング。
そのうち、リジッドは日本人含め勝手に撤収開始、マンフレッド先生は飛びたいから早くキャンセルしろ!! と言っているらしい。なぜか女子は誰も片付けないけど。。。

2時まで待ってようやくキャンセル。それを聞いてスウィフトのマンフレッド先生とコックスはテイクオフ。彼らはまだ飛び足りないようです。
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by yamamototsu | 2008-09-07 10:42 | Worlds2008

Day4(07月26日) Task4

CGは昨日0.5cm、今日も0.5cm前にずらした。上げにくくなる直前まで、とにかく出せるだけ出していく。

今日はサーマルトップは2000m、西風の予報。後半に高層雲が張るらしく117キロのショートタスク。西テイク(1CS)からシジロの谷の南(CON)、同谷の北(SCH)、そこから丘陵を越えてグッビオの北(MOC)を取って、CON近くの主脈(COL)に戻って、メインラン(4LS)がゴール。今日の肝はSCHのあとの丘陵をどうやって越えるか。

テイクオフしスタートシリンダーで待機するが今ひとつ上がりきらない。大勢がウロウロ、結局上がりきらずにスタート。しかも計器の見方を間違えていきなり置いていかれる。板さんたち先頭集団を追いかけるが、今日も徐々に距離が離される。2ndレグはいいペースで飛べたが、SCHを取る手前で1サーマル飛ばしたので雲底には着かずに山を離れる。パイロンを取って丘陵越えに入るが決断には勇気が必要な高さ。ひと上げしたいとうろつくうちに徐々に高度がなくなる。さっき同高度で丘陵に突っ込んだ機体はグッビオの手前で良いリフトにヒットしている。覚悟が足りなかった。もう今の高度では突っ込めない。

3機で上がらないサーマルを追いかけ、やっと上がった頃には先頭グループはもうパイロンを取ってグッビオの低い尾根を南下している。集団に置いていかれたのでほとんど単独でパイロンを取って折り返す。前の2機に追いついて3機で主脈へグライド。トップが主脈をファイナルグライドするのが見える。プリモシュはひときわ低い。

私は先行機よりひとつ南の尾根について2機を追い抜くことが出来た。最終パイロン手前で上げきってファイナルグライド開始。リッジがかかっているので後はただ飛んでいるだけで無事にゴール。既に20機以上降りていてかなりガッカリ。板さんたちは20分以上前に降りていたそうだ。板さんは5位、ミノルは11位、プリモシュはスピードセクションには入ったものの、MLには届かず減点で9位。

私は23位、もう少し上位でゴールしたいが、これが実力か。現実は厳しい。VRに負けないためには、、、CG移動とバラストしかない。もう1Kg積んでCGも前に出す。それ以外にもハーネスのセッティングをちょっといじって、明日に備える。
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by yamamototsu | 2008-09-04 23:45 | Worlds2008

Day3(07月25日) Task3

今日はサーマルトップ1800m、南西強し。初日二日目より厳しい条件です。昨日と同じ西テイクオフ(1CS)でセットアップしていると、第1パイロンがアッシジよりも南の一番遠いパイロンを使った179kmのタスクが発表される。アッシジの手前は狭くて降りられない谷が20キロ近く続いている。板さんがクリスチャンにどうやって超えるつもりかって聞きに行くと、「ノーアイデアだ」って。言うに事欠いて、、、あんたタスクコミッティーでしょ!!

f0171899_165854.jpgそんな突っ込みしててもゲートが開くと、サルのようにテイクオフしていく。クッコで上げるが山頂1500mまでが精一杯。スタート時間が迫るので仕方なく移動し、無理やりスタート。行けども行けどもさっぱり上がらず、こんな高度ではとても20キロは越えられない。先頭グループはこの谷に入り口で結構上がっているが、突っ込んでいく雰囲気が見られない。そのうち、ちょっと先を飛んでいた機体が一斉に振り向いて帰っていく。

うーん、キャンセルかな。

今日のタスクはもう1000m上がるときにやってくれ。
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by yamamototsu | 2008-09-04 01:06 | Worlds2008

Day2(07月24日) Task2

VQはテイクオフもランディングも非常に楽チンだったので、昨日のCG移動に加えて、バラストを4キロ積んだ。これで少しはまともにグライドできるだろう。今日は風が変わって西テイクオフ(1CS)、雲底予想は2400mと昨日よりちょっと高い。タスクは主脈合流の南(PEN)、主脈北の最高峰(CAT)、昨日の最終パイロンの沖(CON)、グッビオの北西(MOC)を取って、シジロのML(4LS)に降りる163.8kmの長めのタスク。山の高さは西風、高いところは北風の予報。

今日もテイクオフ直後から調子よく上がって予想より高い雲底2700m。スタートは主脈が切れている谷を渡った先の風車の位置だ。大勢が谷を渡ってスタートシリンダーのフチ近くで待機し、時間とともにいっせいにグライド開始する。ピッチは昨日より軽く70Km/h巡航はできるがVRにはぶち抜かれる。CGもっと前だったなあ。高度があったので、途中で1回上げてPENに到着、先頭はまだあまり離れていない。しかし折り返しのルートが悪く先行機より高度が下がって差が開いてしまい、単独飛行気味になってしまう。その先も強いのに当らず徐々に高度がなくなるが、TO手前で何とか雲底に着く。

CATは主脈の東側にあるので、谷渡りが必要。谷渡りの手前で折り返してきた板さんが低く戻ってきている。かなり低いがあんなに下がるのか? 上空は北っぽいので山頂の風下、真南から突っ込み、予定通りトゲトゲの岩の上で+3にヒッてパイロンで折り返す。しっかり上げたため帰りはあまり下がらず、高いままで主脈に戻ることが出来た。

第3パイロンへのグライド開始。低かった板さんが一気に高度を上げているので下に入るが、イマイチ弱い。その先でいいのにヒッて雲底に着き、雲伝いにパイロンにまっすぐ向かう。板さん含む数機がパイロンを取ってから主脈に戻って上げなおしているのが見える。私は雲に吸われながらグライドし、パイロンの真上でもリフトに当たり、主脈に戻らずに雲底につくことが出来て、板さんとの差をかなり詰めることに成功した。

ここからは主脈を離れて平地と低い丘陵のレグ。良い雲も出来ているのであまり苦労することはなさそうだ。先行機を見ながら良さそうなリフトを拾っていく。グッビオの先の+2でちょっと上げて、最終パイロン手前からファイナルグライド開始。グッビオからゴールまでは丘陵地帯のダラダラ下り坂なので、計算上はゴールできるが対地高度が低くて目線的にはドキドキ。無事ゴールに到着して17位で本大会初ゴール。7位の板さんとは10分差。VRとの差を考えるとまあまあ良い感じか。しかしトップ4人は図抜けて速く、アレックスより40分近く遅い。どうやったらそんなに速く飛べるのか、全く判らん。。。

しばらくゴールの余韻に浸っていると、境さんと小林も続けてゴール。板さんと競っていたミノルはPENの帰りで上げ損ねて残念ながら降りてしまった。ミノルはゴールこそしていないが板さんと同じペースで飛べている。リジッドは数本練習しただけのハズなのに大した男だ。
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by yamamototsu | 2008-08-29 01:16 | Worlds2008

Day1 (07月23日) Task1

今日から競技が始まる。普段はATOS-VSで飛んでいるが、今大会のためにATOS-VQを用意した。他のパイロットのATOS-VRには及ばないだろうが、いい勝負が出来るのではないかと考えてのことだ。現地受け取りとしたため日本で飛んでおらず、イタリアでも練習日は風が強く、結局ぶっつけ本番となってしまった。(前日に女子は遠くのエリアに行って日暮れに一本飛ぶことが出来たが、私は軽い頭痛があったので大事をとって飛びに行かなかった。)

競技初日、前日ほどではないが北東強風が残っている。今日のテイクオフは東側(1CN)。雲底予想は2200mで主脈合流の南(PEN)、グッビオの北西(MOC)を取って、主脈の途中(COL)に戻って、シジロのML(4LS)に降りる132.8kmのタスク。13時過ぎに板さんに続いてテイクオフ。機体は調子よく、すぐに雲底近くまで上げることができた。時間の余裕もあるのでスタートシリンダを一旦確認したのち、時間まで雲底でステイする。雲底近くは特に風が強くどんどんシリンダーに流されてしまうので、風上の雲に切り返しながらステイしていると、雲の風上で雲底より高くなっている機体がいたので(ミノルだったらしい)そちらに寄せると雲の脇に透明な円筒があって、その中を上がっていく。雲底2000mで円筒に入ってなんと3100mまで上がったところで上に蓋が出来ていた。超有利な状況を作り出せたのに、うっかりスタートシリンダに入ってしまっていて、強風の中を戻る羽目になってすっかりアドバンテージは帳消し。やってもうた。

先行機を見ながら雲底より高い静穏な大気の中を1stパイロンに向かってグライド開始。70Km/h位まで加速するとかなりピッチが重く、明らかにCGが後ろ過ぎる。やはり一度も飛んでいないのはマズかったが、後の祭り。今日はこれで戦うしかない。先行機が主脈の袋小路で景気よく上がり始め、私もそちらに合流する。突っ込みが甘くやや上げそびれていると板さんたち先頭グループはパイロンをとって私の下に戻ってきている。パイロンを取ってから上げなおして主脈を北上すると、先頭集団は最終パイロンの北の山から平地に出てパイロンへ向かっているのが見える。最終パイロンのところで上げなおし、私も数機と平地に出て先頭を追いかける。

北風が強いためもっとスピードを出したいが、頑張っても70Km/hまでしか出ない。一度は2200mまで上げるもののそのあとが続かず、苦し紛れにシジロの西の低い尾根に取り付く。+1m/sにヒットし上がり始めるが結構流されて効率はあまりよくない。もう少し高くて上がりそうなところに切り返しに行くが結局ここで振られて、グッビオの南の町にアウトランディング。くそっ。もちろん、降りてすぐCGを1.5cm前にずらした。

先頭グループの板さんはグッビオで尾根より低くなったところで、ためらわずに風下側の谷底にこぼれ、見事に跳ね水のサーマルにヒッて2400mまで上昇し集団を抜け出したらしい。平地をうまく戻ってデイリー3位でゴール。ブラボー!!
グッビオで頑張ったミノルはそこで板さんに置いていかれ、尾根線の高さでパイロンを取りにいって高度を下げてしまった。弱いグラウンドサーマルをうまく拾いながらフォローで最終パイロンに向かったが、結局10数キロ手前にアウトランディング。

私自身は全くゴールできる感じはしなかったが、20人がゴールしていた。私は下から数えたほうが早い33位スタート(42人中)。今日は初ランディングなので、降りやすい畑を確保し風下に流す選択を捨てたが、跳ね水サーマルが出やすそうな地形なので今後は積極的に拾いに行くようにしよう。
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by yamamototsu | 2008-08-27 23:40 | Worlds2008

エリアの紹介

書き留めておかないと忘却の彼方に消えてしまうので、大会の記録を今のうちに書いておこうと思う。まずはエリアの紹介から。

ここモンテクッコ(クッコ山)はイタリア半島の真ん中よりやや北寄り、ペルージャの北東約40Kmにあるシジロ(Sigillo)という小さな町の西にある。ローマから車なら3~4時間くらいかかる。西の地中海までは150Kmほどあるが、東のアドリア海までは50kmほどなので、北東風の日には海風に飲み込まれることもある。シジロの西10Kmにはグッビオというちょっとした観光都市がある。山の斜面に作られた古い城壁タウンで、イタリアで2番目に古いコロッセオがある。40km南下するとアッシジという有名な観光都市がある。

シジロの近辺は南北のシワがいくつもある地形で、クッコのある主脈のほかに、クッコの南東から別の尾根が始まっているし、シジロの西側には500m程度の低い丘陵がある。クッコ山含めた主脈の高度は1500mくらい、近辺の最高峰カトリア山(通称CAT)でも1690m。MLなどのあるシジロの谷底でも500m程度あるので山はあんまり高くない。のぺっとした、山頂も尾根もあまりはっきりしないようなまあるい山がほとんどで、飛んでいてもさて何処に取り付いたものか、という感じ。日本の山のほうがメリハリがあってトリガーがわかりやすい。ただしCATだけはけっこう猛々しい山だ。

テイクオフはクッコが主脈から立ち上がる南の付け根にひとつ(西向き)、小さな谷を挟んだ東側に東向きのテイクオフがもうひとつある。どちらも非常に広いので、機体はいくらでも組めるし、何処からでも飛び出せる。シジロの町は主脈の西側なので最初のがメインのテイクオフ、東側は裏テイクオフといった感じ。裏テイクは取りつく高い山もないし(クッコ山はちょっと遠い)、ちょっと南下すると上に書いたように主脈の東にも同じくらいの高さの尾根があるし、その間の谷はちょっと狭くて降りにくい。東風は海風が入りやすいこともあいまってなかなかに難しい。どんどん南下すると東の尾根は主脈と合流しているので、間の谷は袋小路となっている。谷風がこの袋小路で一気に吹き上がるので良いサーマルポイントだが、袋小路近辺は降ろせる場所は皆無である。

MLはやや西下がりのゆるい斜面。西風アプローチだとそれなりに伸びることを覚悟する必要がある。谷底の畑は平らに見えてもほとんどはゆるい傾斜地である。麦は収穫済みで空いている畑は多かったものの、ロールにまとめた牧草が転がっている畑も多く、安全に下ろせそうな場所は結構限られてくる。それでもシジロやグッビオの谷などなら降ろす場所は十分見つけることが出来る。

日本チームが宿泊したのはシジロの北西にあるRIO VERDEというキャンプ場。HGフライヤーの溜まり場らしい。シジロの街中にはHGフライヤー御用達のホテルがあって、こちらも賑わっていた。キャンプ場には部屋も12ほどあるので、我々はこちらに泊まっていた。
シジロのスーパーは19:30には閉まるのに、シエスタはあるわ、日曜は休みだわで、毎日飛べていると買い物チャンスはかなり少ない。最後の日曜は日本チーム結構ひもじかったなあ。ビールだけはあったみたいだけど。
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by yamamototsu | 2008-08-26 01:47 | Worlds2008

世界選を終えて

イタリアに向けて成田に向かったあの日から、あっという間に1ヶ月が経ってしまいました。帰国後は仕事やら夏休みやらで忙しく(?)、ブログのアップも行えませんでした。足尾や丹沢をはじめ、多くの人たちの応援や支援をいただき、本当にありがとうございます。私としてもかなり頑張れるつもりではいたのですが、目標としていた結果を残すことは出来ませんでした。

毎日大会リザルトをチェックしてくれていた人たちも多いと思います。初日から非常に調子の良かった板さんのレースっぷりはとにかくカッコ良かったです。今大会はほぼ全員がATOS-VR、パッと見どれが誰だかわからないのですが、真紅の尾翼をつけた板さんがスタートから先頭を引っ張るシーンが多く、世界のトップパイロット達の目にも焼き付いていることと思います。Task7ではミノルが素晴らしいラストスパートでトップゴールしましたが、リーディングボーナスではミノルを上回って板さんがこの日のトップでした(リーディングボーナス:競技中どれだけ先行したかを評価した得点)。ミノルのトップゴールといい、板さんの魂の飛びといい、世界にサムライ魂を示すことが出来たのではないかと思います。

私自身といえば、6本中ゴールは3本のみ。フロリダよりも速かったグライドスピードにちょっと着いていけませんでした。Task2、3と続けてゴールしたもののVRたちを追い上げるのは難しく、スタート直後からもっと頑張って前を飛ばなければならないことは明白でした。先頭集団を追いながら飛ぶと先の展開が見えるので非常にリスク少なく楽に飛べるのですが、一皮剥けるにはやっぱり先頭集団と飛ばないとなりません。Task4からはスタートに集中してトップグループで動くと決めて挑みましたが、そこは私にはまだ入っていける世界ではありませんでした。マージンを削ってグライドするため、技術や性能で劣る私は真っ先に振り落とされ、それでもグライドを続けると結局ロスになってしまいます。先頭集団と飛ぶことで得られることは多いはずなので是非飛びたいのですが、自分の管理できる範囲のリスクを超えてしまい、見ることも叶わないというもどかしい状況でした。

日本ではリジッドの参加できる大会が現在はほとんど行われていないので、普段は足尾や丹沢でXCトレーニングが中心となっています。もちろん常にスピードは意識していますし、K坂さんなどと一緒のルートを飛べたときにはとても良いレースの練習が出来ますが、やはりレースの練習不足を毎回実感してしまいます。何とかもう少し競技の練習が出来る環境を整えたいと思います。

とは言ってもレースは一人で出来ないのでどうしたものか。。。
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by yamamototsu | 2008-08-25 00:43 | Worlds2008